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メディア編集長の日々徒然

年齢確認されないアルコール入りグミ「パリピ気分」は問題あり?

今流行りの"酔えるグミ”こと「パリピ気分」様々なところで話題になっています。

見た目は普通のグミなのに、アルコール分が2%
パッケージはアゲアゲでミラーボールでパリピ感を演出しており、左上には「アルコール分2.0%入り」としっかり明記されています。

キャッチフレーズが「キャンディ食べて♪アゲアゲハッピー♪」とか、いかにもという感じ。
本当に「パリピ気分」を食べると酔うことができるか?その場合問題はあるのでしょうか?

パリピ気分のグミで本当に酔えるのか

アイドルタレントの八木沙季さんが検証動画として自身のTIKTOK映像を上げています。
酔っ払うグミを食べると(八木沙季)






1つのパッケージに10粒入っており、1つ5gなので10粒で50gの量です、味はレモンサワー味。

1粒食べて酔った感じはせず。続けて2,3,4,5粒と食べていきます。

5粒食べ終わったところで用事があり立ち上ったところ、酔ってる自覚はないが”ふわっ”とした感覚に陥ります。そしてお腹のあたりが熱くなったとのこと。この後仕事があるため残りの5粒は断念します。

検証結果として「お菓子でも酔える」と報告しています。

パリピ気分の2%はお酒ではどれくらいの量?

パリピ気分の一粒のグミの重さは5g。パッケージとしてそれが10粒入っています。全体の重さは50gです。それの2%ですから単純にアルコール量は1g。

ほろ酔いというお酒の銘柄の場合、350ml中含まれる量は3%。アルコール量は10.5gです。「パリピ気分」を10個摂取した場合とほろ酔い1本とで同等のアルコール含有量となります。

実際のところ、アルコール入の「パリピ気分」を1日に10パッケージも食べる人はいないでしょう。多くても2,3個(2,30粒)。その場合、お酒だとして一口、二口飲むくらいの量ではないでしょうか。

実際にパッケージにも以下の文言が書かれています。

※本製品はアルコール原料を使用していますので、お子様やお酒に弱い方、妊娠・授乳中の方、運転時にはご注意ください。


しかしお酒が弱い人は、一口や二口でも顔が赤くなったり、心臓の鼓動が早くなったりと身体的症状が出てきます。アルコールに免疫のない子供の場合より身体的症状が出る可能性があります。

アルコール入りの菓子は問題ありなのか

今回の「パリピ気分」ですが、販売者とは大手のUHA味覚糖です。
アルコール含有商品を販売するからには、相当な試験を行い安全性に問題なしとして販売しているのでしょう。そして1パッケージのアルコール含有量も1gと少ないことからそこまで問題がある商品とは思えません。

昔から有名なウイスキーボンボンなど、外でもアルコール入りの菓子は売られています。

ロッテ ラミーとバッカス(アルコール分3.7%、3.2% )

これはロッテのアルコール入チョコレートのラミーとバッカス。アルコール分はなんと3.7%分と3.2%分です。これはさすがに気をつけなければなりません。

ブルボン「シルベーヌ

こちらは、ブルボンの「シルベーヌ」ですが、アルコールが入っているにもかかわらず表示されておりません。(以下、ブルボン製品ページより)

こちらの商品は1パッケージ6個入なので、120gで1.12gとなります。アルコール含有量は0.93%となり、「パリピ気分」の2%よりは少なくなります。

食品表示法上の取り扱い

酒税法、食品表示法により、1%以上のアルコールを含む飲料については「酒類」の表示が義務付けられていますが、菓子類には「酒類」の表示義務はありません。

ですが、全国チョコレート業公正取引協議会では、製品の全重量に対して1%以上のアルコールが原材料として使われている場合、注意書きが記載されるようです。

出典:国民生活センター(チョコレート菓子を食べたらよっぱらった?)

大量に摂取したら酔う可能性はありますが、そうでないなら特に問題はないと言えます。しかし今後このような”ハイ”になるような手頃なお菓子が増えてくる場合はどうでしょう?

コンビニ棚のあちこちにアルコール入りのお菓子が売られていたら・・・・・

以下のように普通にお菓子としてコンビニに陳列されている状況はさすがに問題ありのような気がしますが・・・特にドライバーには気をつけてほしいです。