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ラムダ株は隠蔽されたのか

新型コロナウイルスの変異株「ラムダ株」

日本で見つかったラムダ株。それを公表しなかった政府。
さらに濃厚接触者確認も行っていなかったことがわかった。
大丈夫なのか日本政府。大丈夫なのか水際対策。

 

初めて日本でみつかったラムダ株

7月20日南米ペルーから羽田に到着した五輪関係者の30代女性がコロナ感染。
7月23日にラムダ株と判明。8月6日に報道されるまで明らかにならなかった。

なぜすぐに公表されなかったのか。

佐藤正久参院議員「早く発表すべきだったが、政府の中でも情報が共有されなかった。(8月6日に厚労省が明らかにしたのは)報道機関から問い合わせがあったから答えた」と釈明。

また7月26日に国際機関に報告したという国立感染症研究所の「日本では懸念すべき変異株、注目すべき変異株のどちらも指定されていない」とのコメントを紹介。

五輪があるから発表しなかったと問われ「(検疫は)もっと早く問い合わせがあれば答えたという感覚ラムダ株に対する意識の高さがなかった。空港検疫はで見つかったとあれば発表すべき。それは内閣官房関係者も同じ意見だ。」と語った。続けて、市中では見つかっていない。感染研は今では注目すべき変異株に指定している」と発言。

国際医療福祉大学大学院の松本哲哉教授(58)
「ラムダ株は中南米を中心に広域に拡大している。そういう株が日本国内に入ってくれば、出た時点できちんと公開し、デルタ株も拡大したので、次はラムダへと体制を切り替えるものだ。五輪の時期だからということかもしれないが、早めに公開しなかったというのは何かの意図があったと疑われても仕方がない」と指摘した。

濃厚接触者を調査していなかった

そして更にわかったこと。

厚生労働省は8月18日、ラムダ株に初感染された五輪関係者と飛行機内で濃厚接触した可能性のある人のリストを関係自治体や大会組織委員会と共有しないミスがあったと発表した。

国際線では陽性者の前後2列以内に乗っていた人が濃厚接触者の可能性があり、そのリストを滞在先の自治体と組織委に濃厚接触者かどうか確認してもらう必要があったが、それを行っていなかった

厚労省は「たくさんの業務を処理するなかで漏れてしまった。ダブルチェックする体制ができていないのが大きな原因」と説明している。

1年半も続く水際対策でいまだにミスが続いている。厚生労働省の怠慢と言われてもおかしくない。日本でラムダ株が初確認されたことが多く知らされてしまうための隠蔽ではないかとも疑われている。

ラムダ株とはどのような株なの?

ラムダ株とは

6月14日に、世界保健機関(WHO)が定める新型コロナの「注目すべき変異株(VOC)よりも、現時点では警戒度は低く位置づけられている。現状ではアルファ株やデルタ株とは異なり、最も要警戒度が高い「懸念される変異株(Variant of Concern)」には分類されていない。

ラムダ株に関しては、まだ十分な疫学的データが蓄積されているとは言い難い。ウイルスの伝播力、ワクチンの有効性、症状の重症度などが既存株とどのように違うのか、確かではない。これまでのデータを見る限りでは既存株よりも感染しやすく、免疫システムから逃れる能力がやや高い。ただいま用いられているワクチンは依然有効と言えそうだ。(アダム・テイラー(豪保健研究所))

8月13日時点で少なくとも45カ国で確認されており、ペルーやチリ等の南米で広がり、アメリカやヨーロッパの複数の国でも感染例が確認されている。

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